大規模修繕工事の施工内容
「大規模修繕工事」はそれだけでひとつの工事ではなく、いくつもの工事の集合体です。
大規模修繕工事の中ではどんな工事が行われるのかをご説明します。
防水工事
防水工事とは、コンクリート建造物の雨や水にさらされる部分を防水処理することで、 建物内部に水が染み込むのを防ぎます。新築時でも、乾燥収縮によりわずかなひび割れが一般的な鉄筋コンクリート構造物には存在しています。最初はまったく影響ありませんが、時間の経過とともに微小なひび割れが大きくなっていき、ひいては水漏れなどの原因になります。さらにコンクリート内部へ水が侵入すると内部 鉄筋の錆びの原因となり、建物の耐久性の低下にもつながる恐れがあります。ふだんは足を踏み入れる機会が少ない屋上は劣化の症状が発見しにくい場所のひとつです。
排水溝が詰まって水溜りができていたり、防水層の剥がれや浮き、雑草の繁殖など、多くのトラブルが潜んでいる可能性が高いため、プロによる現場調査を依頼し現在の状況を把握しましょう。
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ドレン廻りのゴミ詰まり
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防水層の減耗
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水溜まり
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防水層の膨れ
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防水層の捲れ
あらゆる防水工事に対応します。
防水工事は、山﨑工業が最も得意とする工事のひとつです。ウレタン塗膜防水やシート防水、アスファルト防水など、防水の改修方法には様々な工法がありますが、山﨑工業では全ての防水工事に対応が可能です。お客様の建物に合った、最適な防水工事をご提供いたします。
既存防水層を撤去しないかぶせ工法でコスト削減
「かぶせ工法」は、改修費用と工期を抑えられる優れた工法です。
かぶせ工法は、現在の防水層の不具合部分を補修し、現在の防水層の上に新しい防水層を施工する工法です。建物や現在の防水の状態を見て、条件をクリアしていれば、高性能でコストを抑えた改修が可能になります。
山﨑工業では、現場調査を行い、状態を確認させていただきます。お気軽に問い合わせください。
改質アスファルト防水(施工例)
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1
施工前
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既存防水膨れ補修
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3
既存立上り防水層撤去
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4
下地調整材塗布
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5
下貼り敷込み
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6
下貼り転圧
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7
立上り下貼り
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8
上貼り
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9
保護塗料塗布
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10
施工完了
塩化ビニル樹脂系防水機械固定工法(施工例)
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1
施工前
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2
下地調整
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3
絶縁シート敷き込み
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4
鋼板設置
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5
ディスク板取り付け
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6
防水シート敷き込み
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7
完了
かぶせ工法のメリット
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1
防水効果と耐久性が向上します。
改質アスファルト防水の場合は、現在の防水層を残したうえで、新しい防水層を形成するため、新旧二重構造の防水層で高い防水効果が期待できます。
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2
環境にやさしい
現在の防水層の取り壊しが少なく、廃棄物を減らすことができます。
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3
コスト削減
廃材処理費や撤去作業の人件費が軽減できるため、改修コストを抑えることができます。
かぶせ工法を採用する条件
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1
防水層の破損が少ないこと。
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2
現在の防水層がかぶせ工法に適合していること。
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3
建物の構造が追加の重量に耐えられること。
外壁改修工事
鉄筋コンクリート建物も経年とともに外壁のひび割れが目立ち始めます。ひび割れの原因としては地震など 外部から力が加わったり、温度乾湿によるコンクリートの収縮などが挙げられます。
いずれにしても そのままにしておくと雨水が浸入し、建物の強度を低下させたり、劣化速度を速める原因となります。塗装は建物を紫外線や雨風から守る大切な役目がありますが、経年劣化により本来の建物を守る役割を 果たせなくなってきます。
劣化が進みすぎる前の適正な時期に適切な修繕工事を行なうことは、建物の寿命をより長く保つために とても大切です。
クラック擦り込み
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1
施工前
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2
セメントフィラー塗布
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3
完了
モルタル浮き補修
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1
施工前
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2
穿孔
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3
エポキシ樹脂注入
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4
完了
欠損補修
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1
施工前
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2
脆弱部撤去
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3
プライマー・樹脂モルタル成型
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4
完了
塗膜浮き補修
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1
施工前
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2
脆弱部撤去
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3
プライマー・モルタル塗り
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4
完了
タイル張替え
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1
施工前
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2
タイル斫り
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3
タイル貼り・目地埋め
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4
完了
モルタル浮き補修
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1
施工前
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2
穿孔
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3
樹脂注入
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4
ピン挿入
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5
完了
床工事
床工事は主にバルコニーや開放廊下、階段等の床を防滑性塩ビシートやウレタン防水によって補修する工事です。防滑性塩ビシートにはさまざまな役割があります。美観、滑り止め、防水を始め、さらには歩行音の抑制や転倒時の衝撃の吸収する機能をもった塩ビシートもあります。塩ビシートと合わせて側溝・巾木部分にウレタン防水を施行することでさらに防水性が高まります。
ウレタン防水は液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない防水膜に仕上がります。次回の改修時は既存のウレタン防水層に重ね塗りができるので廃棄物を抑え環境に優しいだけでなく、工事の改修費用もおさえることができます。ただし塗布後防水層が乾くまでは歩行が制限され、気候などによっては数日要することもあります。
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シート汚れ・浮き
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劣化したモルタル床
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劣化したモルタル床
防滑性塩ビシート張替(廊下・バルコニー)
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1
施工前
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2
長尺シート撤去
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3
ボンド塗布
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4
長尺シート新設・圧着
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5
シーリング充填
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6
完了
防滑性塩ビシート張替(階段)
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1
施工前
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2
ボンド塗布
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3
長尺シート新設・圧着
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4
完了
鉄部塗装工事
廊下や階段の手すり、玄関扉などをはじめ、マンション内の「鉄」で出来ている箇所に塗装を施すのが鉄部塗装工事です。鉄部塗装工事の目的は大きくわけて「美観」と「防錆」です。
廊下や階段、扉など主たる鉄部は日々紫外線や風雨の影響にさらされることで色の褪色や塗装の劣化が進みます。塗装は鉄部を天敵である水から守り錆の発生を防ぐ役目がありますが、劣化により塗装の剥がれが進むと錆びが発生します。錆びの浸食が進むと鉄部本体そのものに穴を開けたり破損につながりますので、利用者にとって非常に危険です。
鉄部本体に影響を及ぼす前に定期的に塗り替えることが大切です。
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扉の錆
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扉の錆・退色
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消火補給水槽の錆
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鉄骨階段の錆
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出入口扉の錆
共有部内装工事
マンションの共用部にはバルコニーや廊下の他に、建物の顔となるエント ランスと毎日多くの人が利用するメールコーナーなどがあります。
エントランスの改修は床材や壁材の張り替えによりデザイン性を高めることができます。エントランスドアもオートロック式に変更することでセキュリティ性を高めることに繋がります。
メールコーナーは古くなった郵便受けの取り替えだけでなく、不在時にも荷物が受け取れるよう宅配ボックスの設置を行う場合もあります。入居時から変化している居住者の生活スタイルにマッチした改装工事により居住者の利便性や建物の資産価値を高めます。
エントランス扉を自動ドアへ改修
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施工前
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施工中
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3
完了
機械式駐車場埋戻し
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施工前
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既設パレット撤去
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埋戻し前
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4
完成
メールBOX取替
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1
施工前
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2
既設メールBOX撤去
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新規メールBOX設置作業
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4
完成
外構工事
外構工事は建物の外のエクステリア工事一式です。マンションのエントランスまでのアプローチのリニューアルは建物の印象を大きく変えます。居住者の高齢化対策の一環としてマンションのエントランスを階段からスロープに変更する工事も増えています。
鉄が主体の機械式の駐車場や駐輪場は経年劣化によって錆びや浸食がすすむと、安全性にも影響を及ぼしてきますので、劣化がひどくならない適切な時期に改修工事を行うことが大切です。
また入居時と変化する居住者のライフスタイルが変化し、駐車場の稼働率低下にともない、機械式駐車場から自走式、または平置き駐車場へリニューアルを行うマンションも増えています。
リニューアルの際は一時的に大きな費用が発生しますが、その後の見込稼働率から算出した維持コストと工事費用を比較すると長期的に見た場合リニューアルする方が結果的に安くなるケースもあるようです。
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アスファルト舗装工事前
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施工状況
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アスファルト舗装工事後
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機械式駐車場撤去+アスファルト舗装工事前
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機械式駐車場撤去状況
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施工状況