大規模修繕工事の目安時期
マンション大規模修繕工事の主な工事個所と一般的な修繕サイクルについてご説明します。
主な工事個所と修繕時期には、屋上防水工事(10年~15年)、外壁改修工事(10年~15年)、シーリング工事(10年~15年)、バルコニー改修工事(10年~15年)、開放廊下改修工事(10年~15年)、鉄部塗装工事(5年~7年)、立体駐車場工事(20年~25年)などがあります。立地や気候条件等によって劣化の速度は異なりますので、定期的に検査をしてもらうことがオススメです。
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屋上防水工事
- 目安時期
- 10~20年
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シーリング工事
- 目安時期
- 10~15年
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バルコニー改修工事
- 目安時期
- 10~15年
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外壁改修工事
- 目安時期
- 10~15年
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開放廊下改修工事
- 目安時期
- 10~15年
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鉄部塗装工事
- 目安時期
- 5年
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自走式駐車場防水工事
- 目安時期
- 10~15年
劣化を修復する修繕工事と機能や価値を加える改修工事
大規模修繕工事は、劣化現象を修復し建物の維持と安全を守るために行うことに注目されがちですが、新たなリフォームや設備工事によって建物の住環境や
価値を高めることができる絶好の機会でもあります。
大規模修繕工事の依頼先
大規模修繕工事の相談先としては主に「設計事務所」「管理会社」「工事会社」があり、各々の特色や得意・不得意な点があります。
依頼先 |
メリット |
デメリット |
設計事務所 |
設計事務所は大規模修繕工事のコンサルタントです。第三者的な立場で工事会社の見積や計画が適切かどうかを判断します。また、工事の品質や進捗を監理する工事監理業務を請け負う場合もあります。 |
設計事務所に依頼をする場合、工事費用の他にコンサルティング費用が掛かることになるため、トータル費用が高くなる傾向があります。 |
管理会社 |
マンション管理を依頼している管理会社はマンションのことを熟知しています。
普段からコミュニケーションが取れていて、信頼関係が築けていれば気軽に相談ができます。 |
管理会社に依頼する場合、管理会社は自社で工事部門を持っていることは少ないため、工事施工は外注業者に一括発注することになります。
管理会社にとって大規模修繕工事による利益は会社にとって重要な収入源であるため、工事費用が割高になってしまうケースが多いようです。 |
大手建設会社
(ゼネコン) |
ネームバリューがある大手ゼネコンは数多くの実績があるため、依頼するにあたっては安心感があります。施工後のアフターサービスも期待できるところも多くあります。 |
実際の施工は専門工事業者に依頼することも多いのも事実。専門工事業者への発注額にゼネコンの利益を上乗せして工事費用を算出するため、一般的には工事費用が高くなります。 |
専門工事店 |
専門工事会社は大規模修繕工事のプロフェッショナルです。建物の状態を診断し、管理組合様と直接話をしながら、最適な工事の提案を行います。
中間マージンがかからないため費用を抑えることができます。フットワークも軽いので工事期間中も住民と密にコミュニケーションがとれます。 |
ネームバリューがない工事会社が多いため、選定にあたってはこれまでの施工実績や会社の経営状況を確認する必要があります。 |